2014年05月10日
映画 『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』 ほぼネタバレ無し
公開初日の本日、イオンシネマで観てきました。
●今まで、「自分は作り話では泣かない」と自負していました。 『北の国から』を除いては。
でも今回は予想に反し、感動して涙が出てしまいました。
ツッコミどころも少なくないのですが、それ以上に作品の佇まいに対する好感のほうが勝ったというか。
登場人物がみんなそれぞれ魅力的だし、林業の世界に対する映画の作り手の敬意・愛情が伝わってきました。
2時間の中にいろんな要素がギュウギュウ詰めに収まっているけれど、物語の展開や演出にしっかり伏線が張ってあるし、テンポも良くてとても観やすかったです。
●感動ポイント
・劇中の見せ場であろう奇祭は、「那智の火祭」や「信州諏訪の御柱祭」などを思わせるような雄々しく壮大なもの。
NHKの『新日本風土記』なんかに出てきそうな映像。
スケールのわりには見物客が少ないとか、主人公がああいうことになっても無事どころかカスリ傷ひとつ負わないとか、その他ノイズになる点は多々ありました。
でもやっぱり感動!
御神木になる大木を切り倒す儀で、柄本明を筆頭に周りの男たちが祭り唄をろうろうと唄いあげる。あの場面で何故か凄くグッときました。それと前後する別場面でも、山の仕事場からの帰り道、トラックの荷台上の男たちが仕事唄を唄う。そのトラックが山間をうねる道を走り抜けていく様子、それを空撮。ああいうの好きです。
個人的に、奄美の六調踊りとか、甲子園のアルプススタンドとか、強烈な郷土愛の躍動みたいなものを目の当たりにすると、思わず感涙してしまうタチです。
・主人公が1年の研修を終えて都会に帰る、駅のホームでの別れの場面。本当によくあるベタなシーンなのだけど、観ているこちらが登場人物たちの魅力にほだされて物語の世界に引き込まれていたから、貰い泣きしてしまいました。あの感じは『ウルルン滞在記』に似てますね。 子役の男の子も良かったし。
●エンドロールが全部終わっても席を立ってはいけない。
最後の最後のラストショットで、「あぁ、良かったなー」という感じに浸れます。
●読後感というか観賞後感があまりに良かったので、帰宅してから珍しく公式HPを一字一句全部読んでしまいました。
林業の作業場面は全て吹き替え無し。実際に俳優自らの手でチェーンソーを扱ったり、高さ30メートルの木に本当に登ったりしているとのこと。いかにも身体能力の高そうな伊藤英明ならばまだ頷けるけれど、染谷クンや他の俳優たちも皆そうだということには本当に驚きでした。そこまでする必要もなかろうに。でもそのおかげで、作品の魅力が自然に滲み出ているのかもしれません。
●テーマ曲の歌手、マイア・ヒラサワ
なんか聴いたことのある歌声だと思ったら、やはりそうでした。あの九州新幹線開通CMの歌の人だ!
この映画のために曲を書き下ろしたとのことです。
●劇中に何度か出てくる「なあなあ」という方言にも注目
ニュアンスとしては、奄美の「てげてげ」に似た言葉ですかね。
「まあ、なあなあ
やな。」 という感じで、語尾にアクセントがつきます。
後日DVDが出たらまた観たい と思える作品でした。
オススメです!
●今まで、「自分は作り話では泣かない」と自負していました。 『北の国から』を除いては。
でも今回は予想に反し、感動して涙が出てしまいました。
ツッコミどころも少なくないのですが、それ以上に作品の佇まいに対する好感のほうが勝ったというか。
登場人物がみんなそれぞれ魅力的だし、林業の世界に対する映画の作り手の敬意・愛情が伝わってきました。
2時間の中にいろんな要素がギュウギュウ詰めに収まっているけれど、物語の展開や演出にしっかり伏線が張ってあるし、テンポも良くてとても観やすかったです。
●感動ポイント
・劇中の見せ場であろう奇祭は、「那智の火祭」や「信州諏訪の御柱祭」などを思わせるような雄々しく壮大なもの。
NHKの『新日本風土記』なんかに出てきそうな映像。
スケールのわりには見物客が少ないとか、主人公がああいうことになっても無事どころかカスリ傷ひとつ負わないとか、その他ノイズになる点は多々ありました。
でもやっぱり感動!
御神木になる大木を切り倒す儀で、柄本明を筆頭に周りの男たちが祭り唄をろうろうと唄いあげる。あの場面で何故か凄くグッときました。それと前後する別場面でも、山の仕事場からの帰り道、トラックの荷台上の男たちが仕事唄を唄う。そのトラックが山間をうねる道を走り抜けていく様子、それを空撮。ああいうの好きです。
個人的に、奄美の六調踊りとか、甲子園のアルプススタンドとか、強烈な郷土愛の躍動みたいなものを目の当たりにすると、思わず感涙してしまうタチです。
・主人公が1年の研修を終えて都会に帰る、駅のホームでの別れの場面。本当によくあるベタなシーンなのだけど、観ているこちらが登場人物たちの魅力にほだされて物語の世界に引き込まれていたから、貰い泣きしてしまいました。あの感じは『ウルルン滞在記』に似てますね。 子役の男の子も良かったし。
●エンドロールが全部終わっても席を立ってはいけない。
最後の最後のラストショットで、「あぁ、良かったなー」という感じに浸れます。
●読後感というか観賞後感があまりに良かったので、帰宅してから珍しく公式HPを一字一句全部読んでしまいました。
林業の作業場面は全て吹き替え無し。実際に俳優自らの手でチェーンソーを扱ったり、高さ30メートルの木に本当に登ったりしているとのこと。いかにも身体能力の高そうな伊藤英明ならばまだ頷けるけれど、染谷クンや他の俳優たちも皆そうだということには本当に驚きでした。そこまでする必要もなかろうに。でもそのおかげで、作品の魅力が自然に滲み出ているのかもしれません。
●テーマ曲の歌手、マイア・ヒラサワ
なんか聴いたことのある歌声だと思ったら、やはりそうでした。あの九州新幹線開通CMの歌の人だ!
この映画のために曲を書き下ろしたとのことです。
●劇中に何度か出てくる「なあなあ」という方言にも注目
ニュアンスとしては、奄美の「てげてげ」に似た言葉ですかね。
「まあ、なあなあ

後日DVDが出たらまた観たい と思える作品でした。
オススメです!
Posted by しまファン at 23:44│Comments(0)
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