2014年12月07日
奄美旅⑤「小料理 陽子」
④のつづき。
奄美旅2日目の夜、夕食のお店を探して名瀬の街に一人繰り出しました。
とある交差点の信号待ちで、目の前になんとなく見覚えのある後ろ姿が・・・。
大島紬のシャツを着て、三線ケースを片手に提げたオジサン。
もしや・・と思って横に回り込んでみると、やはりそうでした!
(名前出していいのかなぁ? 一応、Mさんとしておきます。
[北部ドライブに同行してくれたM氏とはまた別の人])
「あの・・、『かずみ』でいつも唄ってらっしゃる方ですよね?」
島唄居酒屋『かずみ』に行ったことや、ガイドブックでしょっちゅう目にすることから、
こちらが一方的に覚えていると伝えると、Mさんも快く会話に応じてくれて。
で、これからどこに行くのかと訊かれたので、
「お酒無しで夕飯だけ食べられるお店」を探していると答えると、
「じゃ、良かったらついて来なよ。僕のシマの先輩がやっているお店があるから。
1,000円ぐらいで郷土料理を適当に見つくろって一通り食べさせてくれるよ。
○○とか××(店名)とかだと2,000~3,000円ぐらいかかっちゃうでしょ。
ま、良かったらでいいよ。」
と。
最初はラーメン屋とかに行こうと思っていたけれど、こうきたらお勧めに乗るしかないでしょう!
これぞ、旅の醍醐味。
で、Mさんに連れてこられたお店がこちら。
「小料理 陽子」

金久町の住宅街の一角にひっそりと佇む店構え。
観光客はまあ入りにくいであろうという感じの。
入口の戸をガラガラッと開けて中に入ると、
「彼に1,000円ぐらいで一通り食べさせてあげて。
後でまた来るからよろしくね。 じゃ!」
と言ってMさんはどこかに行ってしまいました
土曜日の夜。店内は地元の常連客でほぼ満席。
客層の半分は、ガタイのいいガテン系の男達。
もう半分はオバチャン達の集まり。
僕はおもむろにカウンター席に座り、目の前の女将さん(陽子さん?)と対峙。
聞けば、女将さんはMさんと同じ管鈍ご出身。Mさんより何歳か年上。
同じシマで育った、よく知る仲だとのこと。
カウンター席で僕の隣にいたオジサンは、帽子にサングラス、半身にこちらを向き、
焼酎を飲みながらずっと僕に何かワケワカランことを話しかけてくる・・・。
店員のオバチャンは、「この人のこと構わんでいいからね~。」と笑って言う。
「はぁ、どうも」
店内の様子やメニューの写真は撮っていません。
状況的に撮る余裕が無かったというか。
お茶、ご飯、味噌汁、ピーナッツ豆腐、刺身、春雨と肉の炒め物、豚足・・・
女将さんが厨房から直接カウンター越しに、一皿ずつ順番にホイ!ホイ!と差し出してくれます。
まさに郷土料理のフルコース。
素朴な家庭の味といった感じの。
遠慮なくご飯もオカワリして、これで1,000円とは確かに安い!
本当にもうお腹いっぱいで、このお店をあとにしました。
しかし、なんだか狐につままれたかのような、不思議で貴重な体験でした。
あとで名瀬に住む何人かの知人に訊いてみても「そんなお店は知らないなぁ」って言われましたし。
当時は辺りが暗くてよく分からなかったので後日ストリートビューで見てみたら、こんな店構えでした。

⑥へつづく。
奄美旅2日目の夜、夕食のお店を探して名瀬の街に一人繰り出しました。
とある交差点の信号待ちで、目の前になんとなく見覚えのある後ろ姿が・・・。
大島紬のシャツを着て、三線ケースを片手に提げたオジサン。
もしや・・と思って横に回り込んでみると、やはりそうでした!
(名前出していいのかなぁ? 一応、Mさんとしておきます。
[北部ドライブに同行してくれたM氏とはまた別の人])
「あの・・、『かずみ』でいつも唄ってらっしゃる方ですよね?」
島唄居酒屋『かずみ』に行ったことや、ガイドブックでしょっちゅう目にすることから、
こちらが一方的に覚えていると伝えると、Mさんも快く会話に応じてくれて。
で、これからどこに行くのかと訊かれたので、
「お酒無しで夕飯だけ食べられるお店」を探していると答えると、
「じゃ、良かったらついて来なよ。僕のシマの先輩がやっているお店があるから。
1,000円ぐらいで郷土料理を適当に見つくろって一通り食べさせてくれるよ。
○○とか××(店名)とかだと2,000~3,000円ぐらいかかっちゃうでしょ。
ま、良かったらでいいよ。」
と。
最初はラーメン屋とかに行こうと思っていたけれど、こうきたらお勧めに乗るしかないでしょう!
これぞ、旅の醍醐味。
で、Mさんに連れてこられたお店がこちら。
「小料理 陽子」
金久町の住宅街の一角にひっそりと佇む店構え。
観光客はまあ入りにくいであろうという感じの。
入口の戸をガラガラッと開けて中に入ると、
「彼に1,000円ぐらいで一通り食べさせてあげて。
後でまた来るからよろしくね。 じゃ!」
と言ってMさんはどこかに行ってしまいました

土曜日の夜。店内は地元の常連客でほぼ満席。
客層の半分は、ガタイのいいガテン系の男達。
もう半分はオバチャン達の集まり。
僕はおもむろにカウンター席に座り、目の前の女将さん(陽子さん?)と対峙。
聞けば、女将さんはMさんと同じ管鈍ご出身。Mさんより何歳か年上。
同じシマで育った、よく知る仲だとのこと。
カウンター席で僕の隣にいたオジサンは、帽子にサングラス、半身にこちらを向き、
焼酎を飲みながらずっと僕に何かワケワカランことを話しかけてくる・・・。
店員のオバチャンは、「この人のこと構わんでいいからね~。」と笑って言う。
「はぁ、どうも」
店内の様子やメニューの写真は撮っていません。
状況的に撮る余裕が無かったというか。
お茶、ご飯、味噌汁、ピーナッツ豆腐、刺身、春雨と肉の炒め物、豚足・・・
女将さんが厨房から直接カウンター越しに、一皿ずつ順番にホイ!ホイ!と差し出してくれます。
まさに郷土料理のフルコース。
素朴な家庭の味といった感じの。
遠慮なくご飯もオカワリして、これで1,000円とは確かに安い!
本当にもうお腹いっぱいで、このお店をあとにしました。
しかし、なんだか狐につままれたかのような、不思議で貴重な体験でした。
あとで名瀬に住む何人かの知人に訊いてみても「そんなお店は知らないなぁ」って言われましたし。
当時は辺りが暗くてよく分からなかったので後日ストリートビューで見てみたら、こんな店構えでした。

⑥へつづく。
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