2015年02月09日
奄美旅⑧「古仁屋への道のり」
2014年11月下旬4泊5日の奄美旅。
⑦の続きです。
シリーズ8回目にして、やっと今回から旅の3日目に入ります!
この1日はホントに長かった・・・。
名瀬→古仁屋→加計呂麻(レンタバイクで観光、LIVE鑑賞、宿泊)
という日程。
朝8:20頃、名瀬の民宿の玄関先まで直接お出迎えの車。
前日に予約しておきました。
この日レンタバイクでお世話になる昭和荘(古仁屋のゲストハウス)のオプションサービスで、
車で名瀬から古仁屋まで2,000円で送って頂くことになっていたのです。
昭和荘のマスターが直々に、当日朝 車で古仁屋を出発して名瀬に来て、
私1人のみを拾ってまた古仁屋まで戻るというVIP待遇。
これで2,000円は安い。バスだったら1500円だけど1時間半ぐらいかかる。
車だったら1時間程度で着きますからね~。
宿の玄関先に現れたマスターは、上下黒っぽいダランとした服、素足にビーサン、
坊主頭に長く伸ばしたアゴ髭という、なかなか独特な風貌。
なかなか昭和な雰囲気を持った軽ワンBOXカーの助手席に乗り込み、いざ出発!
カーステからは 元ちとせ の曲が流れていてイイ感じ。
でも名瀬の市街地を出て朝戸トンネルを抜けた辺りから、音量が上がりました。
ちょっと音がデカ過ぎるんですけど・・・と言いたかったけど、なんか言いにくい雰囲気。
始めのうちは互いに雑談を交わしていたんですけど、途中から何も話さなくなりました。
それを決定づけたのが、以下のくだり。
・・・城 辺りの狭い道で、我々の前方に奄美市(鹿児島県?)の移動図書館車両が時速25kmぐらいで走っていて、
その後ろにもの凄くピッタリくっついて煽る煽る。
マスター 「こういう車は迷惑ですねぇ。」
私 「あぁ、はい。でもそんなに急がなくてもいいですよ。」
マスター 「でも後ろは大渋滞になってますよぉ。」
後方を振り返って見ると、確かに緩やかな渋滞の列が長く延びていました。
そのまましばらく走った後、道が長い直線になった所でようやくその遅い車両が道を譲ってくれました。
その追い越し方も、対向車も来ているというのにメッチャピッタリくっついて、スレスレで抜き去るという。
ハラハラする!マジで!
私 「ちょっと危ないんで、もう少しゆっくりでいいですよ
」
マスター 「全然危なくないですよ~」と、ゆったりと余裕の表情。
「譲り合いの精神が大切ですねぇ。」
私 「はい。まぁでも、直線道路に入るまで、譲ろうにも譲れなかったんじゃないですかねぇ。」
マスター 「世の中全体の事を言ったつもりなんですけどねぇ。」
私 「・・・。」
なんか波長が合わない。
それ以降、会話は一切無くなり、古仁屋に着くまでの数十分間、マスターと私は終始無言を貫きました。
他人の運転の仕方について横から口を挟むと、その人の気分を害するという意識も手伝って。
この後も、前方の遅い車を煽ってはどんどん抜いていく。
追い越すのはいいけど、煽るのはどうだろう?
旧いタイプの軽ワンBOXだから、おそらくエアバックは付いていない。
前がペッタンコだし、これで前の車に追突でもしたら、たぶん自分は死ぬ。
どうか無事に着きますように・・・。
助手席から速度メーターを覗き見ると、速くとも時速60km弱。
それ以上は出さないから、確かに特別暴走しているわけではない。
前方の車を煽りさえしなければ、フツウに安全運転な感じ。
住用のマングローブ原生林にさしかかると、こちらが観やすいようにゆっくり走ってくれるし。
でもこのスリル感。良く言えばスリル感です。
積極的にスリルを味わいたい方には、この送迎サービスがオススメです!
奇しくもこの前夜の定宿での小宴会(名瀬在住の先輩方5~6名と)の中で、こんな話題が上がりました。
「奄美は広いようで狭いから、車の運転中やたらに他車を煽ることはしないようにしている。
煽った相手が知り合いや取引先だったりするケースがフツウに起こり得るので。」
昭和荘号は外観でハッキリ判るような看板ペイントを施して走っているのに、そういうとこは全然気にしてなさそう。
これが地元民と外部から来た人との違いなんだろうな・・・と、ふと思いました。
もちろん、一概には言えないけれど。
しばらく走ると、前後に車の気配が無くなり、車間距離の心配のない快適なドライブとなりました。
途中で私はふと思い立って、おもむろにデジカメを取り出し、まわりの景色をバシバシ撮り始めました。
レンタカーで自分で運転していたら、なかなか余所見は出来ないし、ましてや撮影なんて出来ない。
ここまでツラツラと、文字だけの長文を読んでくださってありがとうございます!
以下、しばしの間 画像を連ねたいと思います。




標高が上がって山岳地帯を見渡す辺りに来ると、奄美大島の底知れぬ雄大さを感じずにはいられません。



人工的に削られた山肌・・・これも現実。


地頭トンネルを抜けて、眼下に広がる古仁屋の街並み、イイですねぇ。

市街地に入ると、マスターはカーステの音量を下げました。
そういうところ、意外とちゃんとしてました。
9:30頃、無事に昭和荘に到着~!
なんだかんだ言っても、名瀬から古仁屋まで1時間ぐらいで着いたのには、ホントに助かりました。

ここでマスターはお役御免。
それと入れ替わるカタチで、お姉さん(奥さんかな?)が出てきて、レンタバイクの手続きに入りました。

今回はここまでです。
⑨へつづく。
⑦の続きです。
シリーズ8回目にして、やっと今回から旅の3日目に入ります!
この1日はホントに長かった・・・。
名瀬→古仁屋→加計呂麻(レンタバイクで観光、LIVE鑑賞、宿泊)
という日程。
朝8:20頃、名瀬の民宿の玄関先まで直接お出迎えの車。
前日に予約しておきました。
この日レンタバイクでお世話になる昭和荘(古仁屋のゲストハウス)のオプションサービスで、
車で名瀬から古仁屋まで2,000円で送って頂くことになっていたのです。
昭和荘のマスターが直々に、当日朝 車で古仁屋を出発して名瀬に来て、
私1人のみを拾ってまた古仁屋まで戻るというVIP待遇。
これで2,000円は安い。バスだったら1500円だけど1時間半ぐらいかかる。
車だったら1時間程度で着きますからね~。
宿の玄関先に現れたマスターは、上下黒っぽいダランとした服、素足にビーサン、
坊主頭に長く伸ばしたアゴ髭という、なかなか独特な風貌。
なかなか昭和な雰囲気を持った軽ワンBOXカーの助手席に乗り込み、いざ出発!
カーステからは 元ちとせ の曲が流れていてイイ感じ。
でも名瀬の市街地を出て朝戸トンネルを抜けた辺りから、音量が上がりました。
ちょっと音がデカ過ぎるんですけど・・・と言いたかったけど、なんか言いにくい雰囲気。
始めのうちは互いに雑談を交わしていたんですけど、途中から何も話さなくなりました。
それを決定づけたのが、以下のくだり。
・・・城 辺りの狭い道で、我々の前方に奄美市(鹿児島県?)の移動図書館車両が時速25kmぐらいで走っていて、
その後ろにもの凄くピッタリくっついて煽る煽る。
マスター 「こういう車は迷惑ですねぇ。」
私 「あぁ、はい。でもそんなに急がなくてもいいですよ。」
マスター 「でも後ろは大渋滞になってますよぉ。」
後方を振り返って見ると、確かに緩やかな渋滞の列が長く延びていました。
そのまましばらく走った後、道が長い直線になった所でようやくその遅い車両が道を譲ってくれました。
その追い越し方も、対向車も来ているというのにメッチャピッタリくっついて、スレスレで抜き去るという。
ハラハラする!マジで!
私 「ちょっと危ないんで、もう少しゆっくりでいいですよ

マスター 「全然危なくないですよ~」と、ゆったりと余裕の表情。
「譲り合いの精神が大切ですねぇ。」
私 「はい。まぁでも、直線道路に入るまで、譲ろうにも譲れなかったんじゃないですかねぇ。」
マスター 「世の中全体の事を言ったつもりなんですけどねぇ。」
私 「・・・。」
なんか波長が合わない。
それ以降、会話は一切無くなり、古仁屋に着くまでの数十分間、マスターと私は終始無言を貫きました。
他人の運転の仕方について横から口を挟むと、その人の気分を害するという意識も手伝って。
この後も、前方の遅い車を煽ってはどんどん抜いていく。
追い越すのはいいけど、煽るのはどうだろう?
旧いタイプの軽ワンBOXだから、おそらくエアバックは付いていない。
前がペッタンコだし、これで前の車に追突でもしたら、たぶん自分は死ぬ。
どうか無事に着きますように・・・。
助手席から速度メーターを覗き見ると、速くとも時速60km弱。
それ以上は出さないから、確かに特別暴走しているわけではない。
前方の車を煽りさえしなければ、フツウに安全運転な感じ。
住用のマングローブ原生林にさしかかると、こちらが観やすいようにゆっくり走ってくれるし。
でもこのスリル感。良く言えばスリル感です。
積極的にスリルを味わいたい方には、この送迎サービスがオススメです!
奇しくもこの前夜の定宿での小宴会(名瀬在住の先輩方5~6名と)の中で、こんな話題が上がりました。
「奄美は広いようで狭いから、車の運転中やたらに他車を煽ることはしないようにしている。
煽った相手が知り合いや取引先だったりするケースがフツウに起こり得るので。」
昭和荘号は外観でハッキリ判るような看板ペイントを施して走っているのに、そういうとこは全然気にしてなさそう。
これが地元民と外部から来た人との違いなんだろうな・・・と、ふと思いました。
もちろん、一概には言えないけれど。
しばらく走ると、前後に車の気配が無くなり、車間距離の心配のない快適なドライブとなりました。
途中で私はふと思い立って、おもむろにデジカメを取り出し、まわりの景色をバシバシ撮り始めました。
レンタカーで自分で運転していたら、なかなか余所見は出来ないし、ましてや撮影なんて出来ない。
ここまでツラツラと、文字だけの長文を読んでくださってありがとうございます!
以下、しばしの間 画像を連ねたいと思います。




標高が上がって山岳地帯を見渡す辺りに来ると、奄美大島の底知れぬ雄大さを感じずにはいられません。


人工的に削られた山肌・・・これも現実。


地頭トンネルを抜けて、眼下に広がる古仁屋の街並み、イイですねぇ。
市街地に入ると、マスターはカーステの音量を下げました。
そういうところ、意外とちゃんとしてました。
9:30頃、無事に昭和荘に到着~!
なんだかんだ言っても、名瀬から古仁屋まで1時間ぐらいで着いたのには、ホントに助かりました。

ここでマスターはお役御免。
それと入れ替わるカタチで、お姉さん(奥さんかな?)が出てきて、レンタバイクの手続きに入りました。
今回はここまでです。
⑨へつづく。
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